日々つれづれ
029 国防(チョップくんの場合)

舞妓への道をすっぱりと諦めたチョップくんではあったが、日々の鍛練を怠っていたわけではなかった。ナイト、忍者、暗黒騎士、狩人といったエキストラジョブを自分のものとし、メインである戦士としての腕も着々と磨いていた。
カザム、ノーグ、マウラといったいわゆる『辺境』と呼ばれる町へも行けるようになり冒険者としての知識をどんどん広げていたのである。

現在レベルは40。決して強いとは言えないもののレベル35ではアビリティー『ウォークライ』も覚え、やっと周囲から戦士として認知されつつあるといったところである。

そんなチョップくん、今日は何やら目的があって故郷であるバストゥーク共和国に里帰りしているようだ。
ハテ、、、、今日は何をしたいんですか、チョップくん?

どすどすどすどす、、、、、、、、

チョップ:「いやっほ〜ぅ!やっとレベル40になりましたよ〜!今日はFF始めてからずっと思い描いていたひとつの夢を実現させる日ですよ。いやぁ〜めでたい!」

モグハウスからバストゥーク鉱山区に飛び出したチョップくんは脇目も振らずにどこかに向かっているようである。

チョップ:「楽しみだなぁ〜。わくわくするなぁ〜。」

どすどすどすどす、、、、、、、、

チョップ:「ついた〜!ここですよ、ここ!」

オヤ?ここは鉱山国ある武器屋ではないですか?む?以前にもチョップくん、この場所を訪れていたような、、、?

チョップ:「おやっさ〜ん!久しぶり〜。」
店主:「ん?おお、チョップ。久しぶりじゃねーか。」

お、ここは日々つれづれ『007風曜日のショッピング』で訪れた武器屋じゃないですか。、、、、、と、言うことは、、、、、?

チョップ:「オヤジ、俺レベル40まで上げてきたぞ!例のアレ、一式売ってくれよ。」
店主:「アレ?アレってなんだよ?」
チョップ:「ああ〜もう、アレだよアレ!」
チョップ:「ほら、アレ!ブレストプレート!」
店主:「ぬ?」
チョップ:「ああ〜、見てよこのヘヴィ感。ひんやりとしてなめらかなメタルテイストばっちりの手触り。いかにも鎧〜って感じのたたずまい。ああ〜たまんねっすよ。オヤジ、コレ売ってくれよ!」
店主:「だからオメー売りモンにかってに触んなって前にも言っただろ!?」
チョップ:「あっ、スンマセン。でも俺コレ欲しいんすよ。」
チョップ:「お願いしますよ〜。ずっとブレストプレートに憧れてたんすよ。ガッチリした鎧を身にまといたいんですよ〜。」
店主:「ん〜、、、、、、、まぁいいだろ。お前さんも頑張ってレベルを上てどうにかソイツを扱えるくらいの冒険者には成長したようだしな。」
チョップ:「えっ!ほんとっすか!?売ってくれるんすか?」
店主:「ああ、売ってやるよ。」
チョップ:「う、うう、ううぁ、、、、、、、」
チョップ:「いやったぁあ〜〜〜っ!
店主:「うむ。」
チョップ:「はやくはやく!はやく売って下さい。」
店主:「あせるなあせるな。ホレ。」
チョップ:「おおおおおお〜、コレだ〜〜〜!ヤベー、ヤベーよ。重いよ。うわぁあ〜。早速装備してもいいっすか?」
店主:「おお、かまわんよ。」

喜びで胸をいっぱいにしつつチョップくんはブレスト装備一式を受け取った。

チョップ:「では、、、、いきまーす!
シャキーン!

チョップ:「手ぇ〜〜〜〜っ!

ジャキーン!

チョップ:「足ぃ〜〜〜〜っ!

ガッキィーン!

チョップ:「胴ォーーーーーーッ!

チョップ:「そしてぇ〜〜〜〜〜」
ズバシュゥゥ〜〜〜ン!

チョップ:「頭ぁーーーーーっ!

チョップ:「完成〜〜!
チョップ:「やった!やったよ〜〜〜〜っ!
チョップ:「おおお〜、このヘヴィさ加減はどうよ。ジンジン来るねぇ。」
店主:「うむ。よかったな。」
チョップ:「おう。早速冒険に出かけてくるよ。」
店主:「もう出かけるのか?お前さんも気が早いな。」
チョップ:「オヤジ、ありがとなぁ〜。」
店主:「オウ!気をつけて行ってこい。またよろしくな。」
チョップ:「ほんじゃ、また〜。」
夢に思い描いていたブレストプレートを装備し、勢いよく武器屋を後にするチョップくん。喜びに満ちた顔で鉱山区を走り抜ける。
目的地は、、、、、、、、、、、、、、、、
どすんどすんどすんどすん、、、、、、、

チョップ:「ウッヒョー!重いぜ〜。最高だよ〜。」

どすんどすんどすんどすん、、、、、、、

どすんどすんどすんどすん、、、、、、、

チョップ:「お、あそこあそこ。」

どすんどすんどすんどすん、、、、、、、

チョップ:「はぁっはぁっ、、、、すみませ〜〜〜ん!」

チョップ:「あっ、あのっ、、、えと、、、、お隣よろしいですか?」
????:「は?、、、俺の?、、、、隣?、、、別にいいですけど?」
チョップ:「ヨッシャ!ありがとうございま〜す!」
チョップ:「では、、、、、っと。」
チョップ:ゴホン、、、私はコンクェストを指揮する鋼鉄銃士隊のチョップ.I.M.であ〜る!
鉱山区ガード:「えっ!?」
チョップ:「バストゥークの民たちよ、任務御苦労であ〜る。」

あちゃあ〜、チョップくん、、、、、今回はそうきましたか、、、、、、。

チョップ:「私はチョップ.I.Mであ〜る!オラ〜〜!」

なるほど、、、。やりたかったのはコレだったのか。ガードと同じ装備にして即席ガードごっこか、、、、。それでいいのか?嗚呼チョップよ!

チョップ:「お〜い、誰か〜。チョップ.I.Mであるぞ〜。」

そんなコスプレガードになんか、気持ち悪がって誰も近づくわけ、、、、、

髭ヒュム:「じ〜〜〜〜〜っ。」(/stare)

髭ヒュムはチョップくんをじっと見つめた。

チョップ:「私はコンク、あっ、ちょっとまっ」

無言&ダッシュでこの場を立ち去る髭ヒュム、、、、、。当然と言えば当然の対応である。

チョップ:「くっそ〜、髭めぇ!俺のI.Mデビューにケチつけやがってぇ!ちょっと場所移動すっか、、、、、。」

鉱山区から商業区に向かって移動を始めるチョップくん。あ〜、でも場所とかそういう問題ではないと思うのだが、、、。

チョップ:「はあっはあっはあっ、、、、、」

どすんどすんどすんどすん、、、、、、、

チョップ:「よう、俺も隣で頑張るぜ!」
商業区ガード:「は?」
チョップ:「私はコンクェストを指揮する鋼鉄銃士隊のチョップ.I.M.であ〜る!」
商業区ガード:「ちょっとお前ナニやっ」
チョップ:「I.Mであるぞ〜〜〜。ウォーッ!」
商業区ガード:「、、、、、、、、、、、、、、、、、、」
チョップ:「ウォー、ウォーッ!」
チョップ:「う〜ん、ここも駄目だな。よっしゃ場所移動だ!」

だから場所とかそういうことじゃないと思うって。オイ。

チョップ:「はあっはあっはあっ、、、、、」

どすんどすんどすんどすん、、、、、、、

チョップ:「はぁっはあっ、、、、、、、おっ!?」

チョップ:「バストゥークの平和のために、共に頑張りましょうぞ!」
NPCガル:「はい?」
チョップ:「じゃ!」
NPCガル:「え?」

どすんどすんどすんどすん、、、、、、、

チョップ:「はぁっはあっ、、、、、、、あっ!」

チョップ:「バストゥークの平和のために、共に頑張りましょうぞ!」
大工房前ガル:「はい?アンタ誰で」
チョップ:「いやあ、お互い大変ですな。じゃ!」
大工房前ガル:「オイ、ちょっと、、、、、、、」

どすんどすんどすんどすん、、、、、、、

チョップ:「いやぁ、ガードの仕事って大変だなぁ〜。ああ忙しい。」

どすんどすんどすんどすん、、、、、、、

チョップ:「いつも御苦労さん!バストゥークの平和のために、共に頑張りましょうぞ!」
NPCガル:「えっと、、、どちらさまでしたっ」
チョップ:「じゃ!」
NPCガル:「あ、ちょっと」

どすんどすんどすんどすん、、、、、、、

チョップ:「はあっはあっ、、、、、、お、アイツにも、、、」

チョップ:「俺も頑張っている。お前も頑張れ!」
NPCガル:「あい?」

どすんどすんどすんどすん、、、、、、、

チョップ:「はあっはあっ、、、、、、よし、あそこで、、、、」

チョップ:「私はコンクェストを指揮する鋼鉄銃士隊のチョップ.I.M.であ〜る。バストゥーク港を通行中の民どもよ、心ゆくまで戦ってくるがよい!」
港ガード:「あのう、、、、どちらさまで?」
チョップ:「ふぅ〜、やっぱこの仕事大変だわ。俺の責任感とジャスティス魂にビシビシ来るねぇ〜。あ〜、疲れた。」
港ガード:「いや、会話かみ合ってね〜って。お前誰なんだよ?」
チョップ:「俺?俺はチョップ.I.Mであ〜る!」
港ガード:「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」
ブレストプレートを着れるレベルになり、新しい遊びを見つけてしまったチョップくん。いや、遊びなどと言ったら失礼だろう。本人かなり本気の御様子ですから、、、、、、、、、。あきるまで続けるがいいさ。ええ。

と、一方そのころ、、、、、、、、、、、、、、、、、、。

バストゥーク大統領府では、、、、、、、、、、、
Karst(バス大統領):「最近、鋼鉄銃士隊の名を語るふとどき者がバストゥークに現れるという話を聞いた。共和国軍兵士及び鋼鉄銃士隊、黄金銃士隊、ミスリル銃士隊の者たちに通達し不穏な冒険者は例外なく身柄を拘束するよう伝えよ!」
大統領助手:「はっ。御意に。」
おいチョップ!お前、国から目をつけられちまったぞ。

ガードごっこもほどほどにな〜。(笑)

制作後記

今回のネタはかなり以前から暖めていたネタです(笑)確か三国を回れるようになった頃と記憶しているので1年半くらい前の事だと思います。
今回改めてスクリーンショットを撮ったわけですが実際にはチョップくん、こんなセリフをSayで叫びながら撮影を行いました。

自分はPS2のプレイでキャプチャとかできないんでデジカメ画面直撮りで細部が分かりづらいですが御容赦を。
え〜、つまり何を話したいかといいますと、チョップくんの近くを通りかかった人には俺がガードごっこをしているというのが伝わっていたハズだという事です。でも当然ながら無視されるか「じっと見つめ」られて足早に通過されるという状態が続きました。

そんなおり、商業区でガードごっこ中に突如現れた素敵なヒュムひとり。

ちょっと分かりづらいのでチャットウィンドウの補足をば、、、、、。

魔導士ヒュムはチョップくんに敬礼した。
チョップくん:「私はコンクェストを指揮する鋼鉄銃士隊にあこがれるチョップI.Mである。」
魔導士ヒュムはチョップくんに、にやりとして見せた。
チョップくん:「残念だがシグネットをかける能力はない。」

どうですかコレ!俺は猛烈に感動しましたよ!見ず知らずの方が俺の遊びに付きあってくれたわけです。この姿のチョップくんを見て、喜ぶ(/joy)わけでなく、びっくりする(/surprised)わけでもなく、ましてやじっと見つめたりもせず、いきなり『敬礼』。素敵なセンスだとは思いませんか?最高です。俺はこの敬礼をいただいてかなり救われました(笑)ありがとう、ヒュムの魔導師さん。
やってよかったI.Mごっこ、という制作後記でした。

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