日々つれづれ
027 悪名高き者

チョップ:「お花が咲きました〜。やった〜!」

密かにモグハウスで栽培に手を出していたチョップくんの鉢植えに花が咲いた。FF11で言う所の『栽培』とはアイテムを生み出すための方法のひとつで、設置した植木鉢に種を植えて成長させるとアイテムが収穫できてしまうというシステムなのである。植える種や、成長の途中で与えるクリスタルの種類によって収穫できるアイテムには差が出てくるのだ。しかしこの栽培、こまめに植物の様子をチェックしてやらないと枯れてしまい、種が無駄になってしまうというちょっぴりリスキーなものなのだ。つまり上のSSのように光を発した花が咲いているという事は見事にチョップくんが植物を育て上げたという印なのである。やったぞ!

さて、今回は別に栽培レポートをしようというわけではない。主題は別の所にある。

とにかく自分自身を成長させて力をつけようと決めたチョップくんはレベルを29にまで上げていた。その間、サポ割れをしないところまで白魔導師とモンクのレベルを上げたり、エルシモ島にあるカザムへ行く飛空艇に乗るための『カザムパス』を入手したり、小さなクエストをいくつもこなしたりと、ひとまわりもふたまわりも大きく成長していたのである。ちなみにカザムパス入手のためのクエスト、3つの鍵あつめは(パルブロ鉱山、ゲルスバ、ギデアスにいる特定のモンスターを倒して入手)レベル25の時点で少々強引にクリアした。通常レベル25あたりであれば、鍵取りパーティーを組んで入手するか高レベルのフレンドなどに手伝ってもらい入手するのが普通であるがチョップくんは1人でこれを敢行。敵が絶対にリンクしないという場合のみ、ものすごく離れた位置から白魔法ディアでいっぴきづつ鍵ドロップモンスターを釣るという姑息なテクニカルな手法を用いてなんとか鍵をゲット。だってあれですよ、レベル25では鍵ドロップモンスター1体を相手にするだけでも下手をするとこちらが死んでしまうというギリなバランスなのですから。もしリンクしたらホームポイント戻りは避けられないという状況でした。え?4回くらい死んでホームポイント戻りましたけどね。ええ。(泣)

そんな経験を通過したチョップくん。どうやら今日は南グスタベルクにいるようだ。

チョップ:「どうよ、モグノスケ。このビシッと決まったブラススケイル。カッコイイだろ?シビれるだろ?ん?どうよ、どうよ?」

レベル27から装備可能なブラスマスク、ブラススケイル、ブラスフィンガー、ブラスクウィス、ブラスグリーヴでばっちり身を固めたチョップくんは南グスタベルグのフィールドでモーグリとなにやら話し込んでいるようだ。ちなみにチョップくんのモーグリは「モグノスケ」という名前のようだ。まあチョップくんが勝手に名付けたんでしょうけど。

モグノスケ:「うーん、、、、、『かっこいいクポね』と言いたいところだけど、、、」
チョップ:「けど?」
モグノスケ:「ツメが甘いクポね。」
チョップ:「ん?どういう意味だ?」
モグノスケ:「え〜と、、、、チョップは
ノートリアスモンスターって知ってるクポか?」
チョップ:「ノートリアスモンスタぁ?なにそれ?」
モグノスケ:「この世界にはにはノートリアスモンスターって呼ばれる隠れモンスターがいるクポよ。」
チョップ:「
か、隠れモンスター!?
モグノスケ:「そうクポ。決められた条件のもと出現するそいつらは、モチロン通常のフィールドの敵よりも強い相手クポけどそんな奴だからこそ特殊なアイテムを持っている場合が多いんだクポよ。」
チョップ:「特殊なアイテム、、、、、」
モグノスケ:「で、チョップが今着てるブラススケイルなんだクポけど、同じレベルから着れる『スチームスケイル』っていうのがあってクポ、それをノートリアスモンスターがドロップするんだクポよ。」
チョップ:「うおお!!スチームスケイル!?お前、物知りだなぁ。」
モグノスケ:「当然クポよ。」

スチームスケイル。この胴装備は確かに存在する。レベル27から戦士、赤魔導師、ナイト、暗黒騎士、獣使い、狩人、侍、竜騎士が装備可能で、ブラススケイルが防御力21なのに対しスチームスケイルは防御力23。その上耐火、耐水、耐風に3ポイントのプラス値が付くというスグレモノなのである。レベル30から装備可能なスタデットベスト(防御力22、付加能力なし)よりも優れた装備であり、防御力だけに着目すれば同じくレベル30から装備可能な百人隊長鎖帷子に並ぶ能力を持っている。

チョップ:「むーん、スチームスケイルか、、、、、スチームスケイル、、、」
モグノスケ:「だから今のチョップの装備ではまだツメが甘いんだクポよ。」
チョップ:「、、、、スチーム、、、、、、、、、、
欲しいっ!
モグノスケ:「そうくると思ったクポよ。(/grin)もし欲しいなら相当の覚悟が必要クポよ。ノートリアスモンスターは出現率が極端に低いうえに、倒したからと言って必ずアイテムをドロップするとは限らないクポからね。」
チョップ:「かまわん!スチームスケイル、ぜって〜着てやるって。」
モグノスケ:「いい心がけクポね。じゃあスチームスケイル入手のためのポイントを教えるクポ。まずはダングルフの涸れ谷に向かうクポよ。そして涸れ谷の中にある、、、、、」
チョップくんはモグノスケからスチームスケイルをドロップするノートリアスモンスターについての情報を聞きだした。

出現するのはダングルフの涸れ谷。涸れ谷の中に、移動に使うのとは別の大きな間欠泉があり、その周囲に何時間かに一度出現するのだという。その大きな間欠泉が吹き上がるとノートリアスモンスターが出現するという合図なのだそうだ。

チョップ:「でかしたぞ、モグノスケ。ちょっと見直したぞ。頑張ってスチームスケイル取ってくっからモグハウスで待ってろな。」
モグノスケ:「了解クポ。頑張って来るクポよ、チョップ。」
チョップ:「んじゃいってくる!」
早速スチームスケイル入手のため意気揚々とダングルフの涸れ谷を目指すチョップくん。
やる気まんまんである。
チョップ:「ここのことかーっ!

正解。
ダングルフの涸れ谷に
いくつかある大きな泉(というか温泉)が実は大きな間欠泉なのである。実体験の感覚だと1時間半くらいに一度の間隔でここから温泉がブシャーっと吹き出るのだ。
しかし『いくつかある』のがやっかいなポイントなわけで、必ずしも自分の目の前の間欠泉が噴き出すとは限らないし、運良く間欠泉が噴き出しても必ずその場所にノートリアスモンスターが出現するとは限らない。

間欠泉が噴き出した場合、下のSSのような状態になるので泉の近くで張り込んでいれば見逃すことは無いと思う。

NM出現の合図、間欠泉がブシャーっと吹き出しましたの図
ちなみにこのSSを取った際には、チョップくんの周囲にノートリアスモンスターは出現しなかった。がっかり。複数人で別々の間欠泉に張り込むならば別だが、ソロで臨む場合、運の要素も必要になってくる。
ノートリアスモンスターに出会えぬまま、あっという間に3時間が経過。

疲労感と焦燥感、そして不安感でいっぱいになるチョップくん。『もう別の場所で誰かがノートリアスモンスターを見つけ、倒し、スチームスケイルをかっさらっていってしまったのではないか?』そんな感覚に支配される。場所を移動して確認したいがこの場所をはなれた瞬間、この場所にノートリアスモンスターがもし出現したら、と考えると移動もままならない。周囲のゴブリンやザコトカゲを倒しつつ、無限に続くかと思われる待ち時間を消化していく。
そんな行為を繰り返し、4時間が経過した頃である。つ、ついに!

チョップ:で、でた〜〜〜〜!
トレジャーチェスト。

おめでとう。トロピカルシールドをゲットです、、、、、、、。

チョップ:「むきーっ!いいかげんにしてくれー!本当にノートリアスモンスターは出現するのか?モグのデマ情報なんじゃねえのか?」

チョップくんがそう思ってしまうのも無理はない。しかしノートリアスモンスター狙いの場合、むきーむきーしていても始まらない。気長に、まったりと構えていないと駄目なのだ。1、2度チャンスを逃したり、他人に奪われたりしたところで動じない心持ちが必要なのだ。

5時間程経過したところでチョップくんはもはや半ば諦めムードである。涸れ谷に来た時の覇気はどこへやら。既に放心状態である。

チョップ:「、、、、、、むー、、、、、、、。」

チョップ:「むーん、、、、、、、。」

ひとり無意味にリザードテイルコテカに興じるチョップくん。(コテカについてはワンショットワンキルコンテンツ内「ガルスキンコテカ」を参照のこと)パッと見、すごく危険である。こんなSSを取っている現場を他人様に目撃されたらと考えると冷や汗ものである。(笑)

いいかげんやることも無くなり、涸れ谷潜入から5時間半が経過。

幾度もの昼と夜を明かし、リアル寝落ち寸前のチョップくん。スチームスケイルなど夢のまた夢、と諦めてバストゥークに帰ろうかと考え始めた頃である。ブシャーッという音と共に近くの間欠泉から温泉が噴き出し水柱を作った。

ハッと我に返り辺りを見回すと、、、、、、、、、、、、、。

イター!NMゲットー!
ついに、、、ついにである!
ダングルフの涸れ谷のノートリアスモンスター、「
Geyser Lizard」出現!

チョップくんとゲイザーリザードの戦いの幕は切って落とされた。

はっきり言ってレベル29でコイツに挑むのは無謀と言わざるを得ない。よっぽど運が良くないと勝てない相手である。
バクバクいってる心臓の鼓動をおさえつつ、まずはコチラが与えるダメージと相手から受けるダメージを計り様子見。やはりギリギリの戦いになりそうだ。それまでザコモンスターを倒して溜めておいた300%TPにて、両手斧シュトルムヴィント一閃!減ったチョップくんの体力を回復するためサポ白のケアル2をキャスト。(白レベル14のため、まだ女神の印が使えない状態なのです。これもツライ要因のひとつ。)ぐっと体力が回復したところで2時間アビリティー発動。
マイティストライク!
2時間アビリティーを使ってしまったら後は運を天にまかせるしかない。願うことは3つ。1,こちらの攻撃が当り、相手の攻撃が外れろと強く念じる。2,「石化攻撃」を使うんじゃねーぞとトカゲに激しく叫ぶ。3,なるべくたくさんダブルアタック&クリティカルヒットを出せとチョップくんを応援する。
じりじりと減っていく両者のヒットポイント。もう一度ケアル2。底をつくチョップくんのマジックポイント。すぐに赤くなるヒットポイント。うわーーーっ!アイテムウインドウを開き、虎の子のハイポーションをゴクリ。しかしまたすぐにヒットポイント表示色が黄色からオレンジへと変化する。やばい、もうギリです。くわーーーーーっ!TPゲージに目をやると、、、、103%。オーケー!とどめのシュトルムヴィントじゃぁああああっ!!

ズガン、ズガンとトカゲの体を切り裂くチョップくんの両手斧。崩れ落ちるゲイザーリザード。やりましたっ、ノートリアスモンスター撃破です!

思わずテレビ画面に向かって「よっしゃ!」とリアル声を上げてしまう。脳内では仮想俺が仮想撃破おめでとうパレードにて、仮想オープンカーに乗り込み、街を埋め尽くす数万の仮想群衆に手を振り祝福されている感じである。やったぞ、今までの何時間かの苦労が一気に救われた気分である。やったやった!

かなりの興奮状態でコントローラーを握りしめ、ウインドウの文字を追う。

チョップくんはトカゲの皮を手に入れた。
バキューン。

オープンカーでパレード中、何者かにスナイプされ凶弾にやられてしまう仮想俺。スローモーションでオープンカーから崩れ落ちる仮想俺。
予想をはるかに超えたすさまじい精神的ダメージがチョップくんを襲う。茫然自失。

いずれにせよ今のレベルでは2時間アビリティー無しでゲイザーリザードには挑戦できないのでインターバルが必要になる。抜け殻となったチョップくんはとりあえずそのままそこでログアウト。天井を見つめ、「あ、あそこの木目のところってちょっと人の顔っぽく見えるなー」とわけの分からない思考を炸裂させる。小学生の頃からゲームで悔しい思いというのは何度もしてきたが、こんなにダメージを受けたのは初めてである。スーパーマリオブラザーズの8-3のラスト旗ジャンプの手前で助走しようとしてスキマに落ちた時よりもダメージがデカイ。

しかしこの悔しさが余計にチョップくんの心に火をつけてしまったのである。

絶対にスチームスケイルを入手してやるのだ。無理をすれば競売で買えない事もないのだが、金で入手などという方法はまっぴらごめんである。トカゲの皮を下さったあのにっくきゲイザーリザードから入手するのである。むきーっ!

翌日からチョップくんの涸れ谷こもりが始まった。
1日1度はゲイザーリザードを倒す。それがチョップくんの最大の目標になり、パーティープレイなどそっちのけで没頭。

たまにトレジャーチェストを開けたりリザードテイルコテカに夢中になったりしながら間欠泉の周りを徘徊するガルカ。

ブシャッー!
吹き出す間欠泉。辺りを見回しチェック!いた!

チョップ:「コノヤロー!覚悟しやがれ〜!」

バトル中盤ゲイザーリザードの邪眼が炸裂。石化してしまうチョップくん。
そのまま目覚める事なくヒットポイントはゼロに。おめでとう、ホームポイント戻りです。

こうなるといよいよもう後には引けない。翌日も涸れ谷を徘徊するガルカ。

ブシャッー!
吹き出す間欠泉。辺りを見回しチェック!いた!

チョップ:「お命頂戴!キエーッ!」

ギリギリのやり取りの末、ヒットポイントゲージを真っ赤に染めながら辛勝。
「よしっ」とちいさくうなずき、ウインドウの文字を追う。

チョップくんはトカゲの卵を手に入れた。
た、卵って、、、、、。(泣)チクショー!

しかし負けるものか。翌日も懲りずに涸れ谷参りするガルカ。

ブシャッー!
吹き出す間欠泉。辺りを見回しチェック!いた!

またしてもキビシイ戦い。一進一退の攻防の末、かろうじて勝ちを拾う事に成功。
たのむ〜、スチームスケイルをドロップしてくれって。
チョップくんはスチームスケイルを手に入れた。
いやった〜あああああああぁぁああっ!!スチームスケイルゲット!

うれしいうれしい!競売所で購入していたのであればこれほどの感動は生まれなかったであろう。ただし購入という線を選んでいたらこれほど時間を無駄にはしなかっただろう。どちらの方法をとるのも間違いではなくどちらもこのゲーム内においては正当な手段である。どこに楽しみを見いだすかはユーザー次第なのである。

ともかくチョップくんは一路バストゥークに足を向ける。急いで帰って早くモーグリにスチームスケイルを見せてやるのだ!待ってろモグノスケ!
どすどすどすどすどすどす

はあっはあっはあっはあっ
チョップ:「モグノスケ〜、ただい、、、、、」

チョップ:「かかか、か、カリカリグボォー!」

そうだね、カリカリだね。でもこれはねチョップ、収穫せずにリアル4日間以上もモグハウスに帰らずダングルフの涸れ谷に入り浸っていたオマエが悪いんだぞ。
でも今はこのくらいの事は気にするな。さあ、早くスチームスケイルを装備した勇姿をモグノスケに見せてやるんだ!

チョップ:「おい、モグノスケ!やっとスチームスケイル手に入れたぞォ!」
モグノスケ:「おお、チョップ、やったクポね。」
チョップ:「おお、苦労したぞ〜。じゃあ装備するからな。見てろよ。」
モグノスケ:「クポ。」
チョップ:「
いくぞ〜。そうちゃぁ〜〜っく!
ジャキーン!
モグノスケ:「ぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱた」
チョップ:「うあ、、、、グラフィック変化ナシかよ、、、、、、、、、、」
モグノスケ:「あれ?もう着たクポか?」
そう。レベル10からのスケイルメイルも、今まで着ていたブラススケイルも、苦労の末に手に入れたスチームスケイルも外見一緒。変化なし。
チョップ:「あー、、、、でも、、、まぁ、、、、能力は、、、、優れてるもんな、、、、そうそう、、、、、あー、、、、同一グラかよ、、、、ふーっ、、、、」
モグノスケ:「見た目ブラススケイルと変わんねークポね。」
チョップ:「
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
モグノスケから痛い所を思いきり指摘されてしまったチョップくん。特殊グラフィックのイカシタアイテムだと勝手に思い込んでしまっていただけにそのヘコミ様たるやすさまじいものであった。

ムキになってスチームスケイル入手に没頭していたためレベルがぴたりと止まっていたチョップくん、まもなくEXジョブ取得という所まで来ている。
頑張って僕らにキミのEXジョブをみせておくれ。見た目ではブラススケイルかスチームスケイルか分からないけれども。あーーーーーーーーーー。

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