日々つれづれ
023 魔法と自然の国で(2)

様々なものに目を奪われつつウィンダス連邦を歩き回るチョップくん。道行くタルタルたちは逆にガルカが珍しいのかチョップくんの行動をうかがっている者もいるようだ。

森の区、石の区をひととおり見て回ったチョップくんは水の区へと移動した。

チョップ:「いやもうウィンダスって広くてまいっちゃうよ。バストゥークとかサンドリアみたいにちゃんと区画整理された道だと覚えやすいんだけどさ、なんか自然と同化しちゃっててすぐに方向感覚なくしちゃうんだよね。あとさ、タルタルたち?腹減ってるとどうも食いたくなっちゃうんだよね〜。」
タル店主:「あらなに?それはこの国がイナカだって暗にバカにしてるってこと?アナタ、よく聞きなさい。わたしたちは望んでこういった文化を作っているの。別に町作りの技術がひくいわけじゃないのよ!?それにナニ?食べたくなる?私たちはあなたのエサって事?」
チョップ:「あ、いや、別にバカにしてるわけじゃなくって、、、、あの、、、のどかでいいな〜って。空気はうまいし、大自然に囲まれて、、、、すごく和むな〜っていうか、タルタルさんたちすごくかわいくって思わずくちに入れたくなっちゃうっていうか、、、、」
タル店主:「ふん、都会人のおごりね。高い位置から私たちを見下した物言い?背が高いからって態度まででかいのはどうかと思うわよ。」
チョップ:「あ、いや、ちがくて、、、、」
周囲のみんな:「で・て・け!で・て・け!で・て・け!で・て・け!
チョップ:「あの、、、ちがくて、、、だって、、、、う、、、うぐ、、、。」
チョップ:「うわ〜〜〜ん!」

ウィンダス人たちとのファーストコンタクトに失敗してしまったチョップくん、涙の疾走である。2〜3人に囲まれて罵声をあびせられて涙、という小学生ばりのポテンシャルをフルに発揮だ。鬼ごっこをしていて自分がずっと鬼になり続けてしまいその状況がどうにもガマンできず遊びの途中で号泣しながらおうちに帰ってしまう塚田くんのような状態である。

傷心したまま視線を上げると「耳の院」なる建物がチョップくんの目に飛び込んできた。

ウィンダス耳の院とは優秀な魔導師を育てるための教育機関である。平たく言えば魔法学校だ。建物の屋上に出てみるとそこには熱心に魔法を学ぶ子供たちの姿があった。

タル教師:「いいですか〜?敵に弱体魔法をかける際に自分と相手とのレベル差が高いとレジストされやすくなりますね。少しでもレジスト率を下げるために我々がするべきことが大きく2つあります。ひとつは弱体魔法スキルを上げること。そしてもうひとつは、、、え〜、、誰か分かりますか〜?」
チョップ:「はいはいはいはい!はい!は〜い!

タル教師:「、、、、、、、えっと、じゃあそこのガルカ!」
チョップ:「はいっ!」

チョップ:「気合い」

タル教師:「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」

タル教師:「、、、ち、ちがいます。え〜、答えはMND値をブーストする事ですね。よ、よく覚えておきましょうね。白魔導師は常に自分のMND値を気にしておく事が大切です。では黒魔導師にとって重要なパラメーターは何だか、、、、、誰かわかりますか?」
チョップ:「はいはいははいはは〜い!はい!」

タル教師:「、、、、、、、、誰か分かります」
チョップ:「はい、はい、はい!」
タル教師:「、、、、、、、、じゃあ、そこのガルカ」

チョップ:「おしゃまさ?」
タル教師:「、、、、、、、、、、、、、、、、、黒魔導師に重要なのはINT値ですね。INT、インテリジェンス!知性!よ〜く覚えておきましょうね!」
チョップ:「ふ〜ん、インテリジェンスかぁ。なるほどね。じゃあ俺って案外黒魔導師に向いてるのかもなぁ〜。ふふふ。」
タル教師:「あ〜ゴホン、さ、いいですか〜?みなさんが目指しているのは白魔導師、黒魔導師ともうひとつ赤魔導師ですね。赤魔導師になろうとする人には白黒、両方の魔法の知識、ある程度の戦闘知識、そして何より実際の戦場で今自分に何が求められているのかという事を判断する力が必要になってきます。レベル41あたりになると赤魔導師は「化ける」という表現ができるほど大きな力を手に入れます。レベル41で習得可能なリフレシュとレベル40で覚えるジュブアビリティでパーティーにとって大きな力となります。ではこのレベル40で覚えるジョブアビリティとは何だかわかりますか?」
チョップ:「はい!はい!は〜い!はいはい!」
タル教師:「、、、、、、、、、、え〜、誰か分かる人いますか、、、、、?」
チョップ:「はいっ!はいっ!俺、俺、は〜いはいはいっ!」
タル教師:「チッ、、、、、じゃあガルカ!」
チョップ:「ジェラシー?」
タル教師:「立ってろ、クソガルカ!」
タル教師:「さあ、バカは放っておいて授業すすめますよ。」
生徒たち:「は〜〜〜い。」
チョップ:
「しょぼ〜ん、、、、、、。」
ジョブアビリティ「ジェラシー」はちょっと見てみたい気もするが、やはり間違っているぞチョップよ。怒られるのも無理はないぞ。

立たされんぼチョップはそのまま授業が終了するまでその場に立ち尽くした。

しょんぼりしたまま水の区を後にし、ウィンダスの最終目的地ウィンダス港へと向かった。

ウィンダス港には口の院と呼ばれる建物があった。この院の院長であるアジドマルジドはこの国において一番の黒魔法使いなのだという。
チョップくんは口の院の中に入ってみた。
「じゅんで〜す!」
「長作で〜す!」
「チョップくんで〜ございます!」
じゅん:「このまえさ、タルタルだけの6人パーティーがいてさ、見るとみんな黒魔導師なのね。んでオークに向かってみんなで一斉に精霊魔法ガンガン打ち込んでるの。」
長作:「ふーん、そういう戦い方もあるんだねぇ。でもそんな戦い方してたら誰かに敵のタゲが向かって危険じゃないのかなぁ?」
じゅん:「うん、僕もそう思ってね、その戦いをよ〜く見てみたの。そしたらまんなかで真っ黒にコゲてるの、ガルカだったよ。」
チョップ:「うお!」
3人:「あ〜、ガルガルタルタル!(決めゼリフ)
練習中タル右:「ズバアァッ!」
練習中タル左:「ビシュシュゥ〜ン!」
チョップ:「ううう、誰も見てくれてない、、、、、、、。」
即興で組んだトリオ、「ガルガルタルタル」が全く誰にも注目されていないことにお笑い道の難しさを知るチョップくんであった。
森の区、石の句、水の区、ウィンダス港と一通りウィンダスを見て回ったチョップくんだがやはりそのマップの広さに戸惑うばかりであった。
更には持ち前の「とんちんかんさ」を存分に発揮してしまった結果招いたタルタル達との確執に少々フラストレーションがたまってしまったようだ。もやもやした気持ちを抱えたままチョップくんはモグハウスに戻りログアウトすることにした。
早くマップを覚えようと心に決めながら、、、、、、、、、、、、、。
どすどすどすどす、、、、、、

チョップ:「はぁぁ、たるちゃんたち決して嫌いじゃないのになぁ〜、ウィンダスだって気分が落ちついて、雰囲気大好きなのになぁ〜、なんか空回りしちゃった感じだなぁ。はぁ、なんかむしゃくしゃするなぁ。くそ〜。ん?、、、、、、、むむ?、、、、、、なんかアイツの動きムカつくなぁ。くっそ、俺の事バカにしてんのか?く、こうしてやる!えい!」

エル姉:「イ、イタイイタイ、、、イタイデス」
チョップ:「うるせ〜〜!」

こら!チョップよ!自分がむしゃくしゃしているからと言って他人様に迷惑をかけるのはやめておけ!お前をそんなふうに育てている覚えはないぞ!でも確かにコイツの動きってなんかムカつくんだよね。うはは。

三国とジュノを回ったチョップくん。いよいよこのヴァナディールという世界の作りが分かってきたわけだ。まだまだ行っていない場所は多いものの世界のおぼろげな形は見えてきた。
更なる冒険を求め、チョップくんの探求はまだまだ続く。チョコボの手綱をにぎり、明日はどこに向かおうか?

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