日々つれづれ
022 魔法と自然の国で(1)

ウィンダス連邦。
ミンダルシア大陸の南端に位置するその国は大自然と同化するように存在していた。

バストゥーク共和国出身のチョップくんは、バストゥーク共和国→サンドリア王国→ジュノ大公国というルートで遂にこの国に辿り着いた。
魔法が盛ん。自然があふれている。タルタル、ミスラが多く暮らしている。
冒険者たちから聞いていた憧れの地である。ウィンダスはチョップくんをどのように向かえてくれるのだろうか?今日のチョップくんの冒険はズバリ、街の散策である。

まずは東サルタバルタからウィンダス森の区と呼ばれる場所に入りこんだ。聞くところによるとこの国は水の区石の区森の区ウィンダス港という4つのエリアで構成されているのだそうだ。う〜む、見て回る場所が沢山ある。楽しみだ。楽しみだ。

わくわくしながら進むチョップくんの目に不思議な光景が飛び込んできた。

小さな池の真ん中にぼおっと淡く青い光を放つ樹木。
電灯でも炎でもない。チョップくんには理解できない力がそこには働いているようだ。
この光には聖なる力が宿っているに違いない。なにせココはウィンダス。魔法の国だ。ふふふ、光の祝福を受けようじゃないか!サンクスホーリーライト!
チョップ:ウィンダァァァ〜〜ッス!

とりあえず全裸で叫ぶ。まあウィンダスに対するチョップくんからの挨拶のようなものだ。

挨拶を済ませると早速チョップくんは街の中を散策しはじめた。とは言え初めての街である。何がどこにあるのかも分からずに適当に歩みを進めてゆく。

光を放っている樹木からさほど離れていない位置にある建物に入ってみる。するとまたそこには見た事もない光景が、、、、、、、、、。

チョップ:「な、なんだコレ!?生き物、、、、なのか?動いてるぞ!?なんでだ!?」

カーディアンと呼ばれる魔法で動くからくり人形にチョップくんは驚きを隠せない。どう考えてもそれまでのチョップくんの常識からでは理解ができない。

チョップ:「な、なんだよコレ?なんで動くんだよ!?つんつん。」
カーディアン:「キタナイ テ★デ オレ ヲ サワルナ クソ★ガルカ!」
チョップ:「うおおお!しゃべった?なんだコレ?」

理解出来ないものに対して異常に警戒心を高めるクソガルカ。かなりビビっているのだ。

10分後〜
チョップ:「む、、、むむ〜ん、、、、、?」
20分後〜
つんつん、、、、

チョップ:「う〜む、、、、、、?」

45分後〜
チョップ:「うううう〜〜〜〜ん、なんで、、、、こんな、、、、でも、、、」
1時間後〜
チョップ:「新しいモーグリの仲間だな。これは。」

彼なりの結論が出たようである。あえてツッコミは入れまい。

くるりときびすを返すと何事もなかったかのようにその場を立ち去るチョップくん。見事なほどのマイペースっぷりだ。

建物から出て更に歩みを進めてゆく。バストゥーク、サンドリアとは全く違った風景がとても新鮮である。ジュノを含め、今までの街の中では一番特異な情景が広がっている。ここに生まれ育った者ならばカーディアンを見て1時間以上も考え込むなんて事はしないだろう。つか普通の冒険者でもしないけど。
しかし特異であるという点は間違っていないだろう。なにせここウィンダスでは街の中で、

ダルメルを飼っているようなのだ。

カルチャーショックである。セルビナの港町でも羊を飼っている家があったがアレと同レベルと捉えていいのだろうか?それとも動物園感覚の観賞用飼育なのだろうか?街ゆく冒険者達は驚くチョップくんの横をスタスタと駆けていく。やはりこの風景が日常なのだ。

生後4ヶ月目位の子犬のように、目に飛び込むもの全てに好奇心を刺激されつつチョップくんは進む。と、マップの少々奥まった場所に1人のミスラを発見する。

どすどすどすどす、、、、、

チョップ:「おっ!?あんなとこにぽつんとミスラが、、、、なんだろ?」

とりあえず声をかけてみるとしよう。

チョップ:「こんちわ〜〜、俺、チョップっていいま〜す!」
ナナミーゴ:「ふう〜ん、、、、、、、、」
ナナミーゴ:「あんた、イイ男じゃないのさ」
バキューン! (※ミーゴの言葉がチョップのハートを打ち抜いた音)

チョップ:「エッ!」

ナナミーゴ:「アンタみたいなタイプ、、、、、嫌いじゃないよ!」
チョップ:「ううううう、、、、、」
ナナミーゴ:「そこでアンタにお願いがあるんだ。アタシにいろいろと貢ぎ物を持ってきて欲しいんだけど、、、、、どうかな?」
チョップ:うおおおおっ!やります、やらせて下さい!
ナナミーゴ:「ふふふふ。よろしく頼むよ。」
チョップ:「はぁ〜い。ミーゴさん、なんでも持ってきますからね〜。またね〜。」
ナナミーゴ:「おう。期待してるよ。またな。」
嗚呼チョップよ、バストゥークに残してきたミキの事はいいのか?(006ある愛の物語参照)サンドリアで別れを告げたみゆきの事はいいのか?(015ガル田一少年の事件簿参照)
恋多きガルカ、、、、、、、チョップよ!
ナナミーゴ:「やっぱり馬鹿は扱いやすくていいな。」

バッチリ利用されちゃってるぞ、オイ!

しかしそんな事とはつゆ知らず、うかれガルカはウィンダスを進む。
森の区を抜けて石の区へ。

石の区を走っていると眼前に巨大な一本の樹が見えてきた。その大きさたるや半端ではない。
「星の大樹」と呼ばれるその樹はウィンダスに生きる者たちにとっては特別なものであるようだ。この樹には強い魔法の力が秘められていて、この国の礎となる神木のような存在なのだ。またこの樹の内部は天の塔という建物になっており(正確には天の塔の周りを樹木が覆っている状態)ウィンダスの中枢になっている。根元に見える青く光っている部分が天の塔への入り口だ。

それにしてもいちいちウィンダスの文化には驚かされる。土がむき出しの道、木組みの通路、街なかで釣り糸をたれる人々、、、、。きちんとした理由などないのだが、なんとなく自分が最後にウィンダスを訪れるという流れでよかったなぁと感慨にふける。バストゥーク、サンドリア、ジュノと堅固な街の作りを見てきて、最後に訪れたのがここウィンダス。この地の特異さがよりいっそうはっきりと感じられる。

それは例えば、、、、、、

こんな街灯ですら驚きの対象になってしまうという事だ。これは何かの植物か昆虫なのだろうか?光を放ちながら胞子の様なものを発し続けている。心の中で「/grin(※1)」を繰り返す。うむ。素敵だ。ウィンダス連邦。
チョップくんは天の塔の内部に入ってみることにする。
おお!ここも不思議な光を放っている。この青い光が魔法の力の源なのだな?うむ。
塔の内部には小さな池。やはりココも青白く光っている。正面奥には重そうな扉があり、その奥には国の中心人物たちが集っているようだ。バストゥークで言うところの大統領府、サンドリアでのドラキーユ城謁見の間に相当するのだろう。辺りのタルタルたちに聞くと更にその奥には星の神子というウィンダスを導くタルタルがいるそうなのだが、、、、、、
その扉は堅く閉ざされチョップくんは星の神子には会うことはできなかった。

森の区と石の区。とりあえず今回はこの2エリアを回ってレンタルモグハウスに戻る事にした。マップがあまりに広くウィンダス全てを回りきるにはかなりの時間を必要とする。4つの大国を訪れて分かったがマップの広さという点ではここウィンダスが間違いなく1位だろう。とにかく広いのだ。

次回は残った水の区とウィンダス港をまわってみようと思う。

チョップ:「おーい、モグちゃんよぉ。俺さ、素敵なミスラにコクられちゃったよ。まいったなぁ。うふふふ。なぁなぁ、プレゼントあげるとしたら何がいいと思う?」
モーグリ:「、、、、、他人の恋愛なんかに全く興味ないクポよ。悪いね。」

マイモーグリ、、、、、、見かけによらずクールな奴のようである。

※1 /grin
「にやりと笑う」感情表現コマンドの事。FF11ではチャットモードの際、頭に「/」をつけると何らかの命令コマンドを指定するモードとなる。代表的な感情表現コマンドは「/joy
」「/clap」「/goodbye」など。

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