日々つれづれ
017 懇望サポートジョブ(2)

前回までのあらすじ。

100年に1度という大規模な太陽フレア爆発により地球上に大量の宇宙放射線が降りそそぐ、、、。情報を入手した日本航空宇宙アカデミー(Japan Academy of Astronautics =JAA)の小笠原は、事の重大さを理解しない日本政府に見切りをつけ独断で宇宙空間に飛びだすべく循環型スペースプレーン「ハッブルウイングII」を奪取する計画を立てる。その行動に感銘を受け集まった4人のエキスパートたち。宇宙天体気象学のスペシャリスト、斉藤。空軍出身の腕利きパイロット 、レイモン・ボンツィオ。過去400時間以上にわたり宇宙空間での船外活動を体験しているベテランBS(ビルディングスペシャリスト)、ジョゼ・サラムンド。そして小笠原の幼なじみ、みよちゃん。5人は宇宙酔いの耐性をつけるため東京ディズニーランドでスペースマウンテンとスターツアーズに繰り返し乗っていた。

一方その頃ヴァナディールではチョップくんがバストゥークに到着し、アヤメの日記を入手するべくアヤメの自宅を訪れていた。

カエデ(※1):「おにいちゃん、なにやってるの?」
チョプ:「え〜と、どれだ?日記、日記、、、、」
カエデ:「ねえ〜、なにやってるの〜?」
チョプ:「え、え〜とね、あのね、あの〜、、、、そう、おにいちゃんね、アヤメお姉ちゃんにね、ごほんをとってきてって頼まれたの。」
カエデ:「ふ〜ん、それならそう言ってね。勝手に他人の家に進入してきて物をあさってるって相当ヤバイよ。」
チョプ:「あ、ああ、うん、そうだね。えっと、じゃあちょっとごほん探すね。」
カエデ:「はーい。」
チョプ:「どれだ、、、、ん〜、、、、お!これか!?あった!」
カエデ:「それお姉ちゃんの日記だよ!お姉ちゃんいつも『日記は誰にも見せないんだ』って言ってたよ。ねえ、おにいちゃん?」
チョプ:「う、、、、、んっと、、、、、、、、」
カエデ:「あっ、なんで日記持ってくの!?だめだって、あ、逃げるな!おとうさ〜ん、変なガルカがいるよ〜!おとうさ〜〜〜ん!」
ぎいいいっ バタン。
チョプ:「ああああ!なんでこんなドロボウみたいな事やってんだよ。サポジョブ取るときってみんなこんなことしてんのか。ううう、あと2つもアイテム入手しなきゃ。」

ちなみに言っておくが『ドロボウみたいな事』ではなく、明らかにドロボウである。窃盗である。犯罪である。しかしサポートジョブ取得のためだ。チョップは気持ちを切り替えて次のアイテムを入手するためにラテーヌ高原のチョコボ乗り場へと急いだ。
次の目標、、、、、エルヴァーンの髪の毛。

エル:「ここからチョコボに乗って旅に出ることができます。料金は360ギル。」
チョ:「あ、えっと、、、、チョコボじゃなくって、、、あの、、、、」
エル:「はい、なんでしょう?」
チョ:「あのですね、え〜とぉ〜、、、、、、、、、
ゴメンナサイッ!
エル:「イデデデデデデデッ」

ブチブチブチッ

チョ:「ごめんなさーい!」
エル:「まてやコラァ!なにしとんじゃワレェ!!」
チョ:「マジスンマセンッ!スンマセン!サポジョブなんです!」
チョ:「はあっ、はあっ、、、、くっそ〜、我ながらヒドイよな、これ。チョコボ姉ちゃんにGM(※2)呼ばれても文句いえね〜よな、、、、くそ〜。」

髪は女の命です。ひどいぞチョップくん。しかしこれも全てサポートジョブのため、、、。
チョップくんはラテーヌ高原を抜けてサンドリアを目指した。
次の目標、、、、、ミスラのセクシーショット。

チョプ:「おお〜、アナタ、お美しいですね。」
ミスラ:「うふふ、そうかニャ〜?」
チョプ:「ええ、そうですとも。ワタクシ写真家なんですがあなたの美貌を是非カメラに収めさせていただけませんか?」
ミスラ:「ふふ。了解ニャ〜。きれいに撮るニャ〜。」
チョプ:「はい、では失礼します。、、、、よいしょ。」
ミスラ:「にゃ?ちょっと?にゃに?ちょっと。」
チョプ:「は〜い、撮りま〜す。」

カシャッ

ミスラ:「ちょっと!顔写ってないんじゃないのニャ?ちょっと〜、待つニャ!ちょっとどこ行くニャ?ちょっと待ちなさいよアンタ!なに逃げてんのよ!オイちょっと!
ちょっと待てっつってんだろクソガルが〜クラァ!
チョプ:「違うんです!サポジョブなんですぅ〜、、、、。」
チョプ:「はぁ。、、、、、と、とにかくやっと3つそろったよ、、、、。戻ろう。」

3つのアイテムを強引に入手したチョップくんはバルクルム砂丘に向かう。

チョプ:「はぁっ、はぁっ、、、よしっ、いよいよサポジョブゲットだよ。はぁっ、はぁっ、、、待ってろよ、じいさん!」

イサシオから言われた3つのアイテム、アヤメの日記エルヴァーンの髪の毛ミスラのセクシーショットを抱えてセルビナを目指す。くれぐれも警察には見つかるなよ。今みつかるとえらく面倒な事になるぞ!

チョ:「イサシオさ〜ん!」
老人:「ん?、、、、、、ん〜、、、誰だっけ?」
チョ:「サポジョブ欲しがってたガルカっすよ〜、やだなぁ〜。日記とか集めてこいって言ったじゃないですか〜?」
老人:「あっ、あの馬鹿か!
チョ:「はい?何か?」
老人:「いやいや、待っておったぞ。で、どうじゃった?3つのアイテムは集まったか?」
チョ:「もちろんっすよ。周りから変な目でみられましたけどね。はいコレ。」
老人:「おおお!よくやった。うむ。わぁ、アヤメちゃんの日記だぁ。ふふ。お、いいじゃない、このセクシーショット!お主も結構やるのう。むふふ。ご苦労ご苦労。」
チョ:「、、、、、えと、早くサポートジョブを、、、、」
老人:「ん?なに?」
チョ:「いや、サポジョブっすよ。アイテム集めてきたじゃないっすか?」
老人:「ん?アイテム?あ、コレ?あ〜、コレはワシの個人的趣味じゃよ。見てよこの髪の毛。さすがエルちゃんじゃな。素晴らしいキューティクルじゃよ。ふぉふぉふぉ。」

ぶちっ

ジャッキーン!
チョップくんのマイティストライク。

老人:「おいっ、待て待て!話せば分かる。こ、こら、何をするんじゃ、ぐっ」

チョ:「フンッ!
老人:「あぅぐぃ、く、くるし、、、、息が、、、でき、、、」
チョ:「どうやったらサポ取れるんだ?俺は真面目に聞いてるんだぞ。分かるな?」
老人:「はい、、ガガンボの腹虫と陸ガニのふんどしと呪われたサレコウベ、、、ぜいぜい、、、、を、、、く、くるし、、、集め、、、、て、、、くださ、、、」
チョ:「なんだよ!全部砂丘で集められるアイテムじゃねえかよ!コノヤロウ、最初から素直にそう言っとけよ!じゃあな、ふんっ!」
老人:
「ひゅーっ、ひゅーっ(息音)、、、、、、、」

バタリ

意識を失った老人を尻目にチョップくんはバルクルム砂丘へと飛び出した。

このあとチョップくんはパーティーを組み、何度かの挑戦を経て見事に3つのアイテムを入手した。サポジョブを付けてもらうために再びイサシオのもとを訪れたが彼はボロボロにされた恐怖からかチョップくんの目を二度と見ようとしなかった。

とにかく、サポートジョブゲットである。これでいよいよ付加能力の付いた戦士になれる。ミスラのSSを撮っていてまわりから、それも複数人から「じっと見つめ」られた時にはマジで『これは違うんです、サポジョブ用なんです』と説明したくなってしまったがそんな説明をしたら尚のことヤバイ奴になってしまうのでやめておいた。

繰り返して言う。サポジョブゲットである。
チョップくんの冒険はどんどん広がってゆくのである。

次回予告。

東京ディズニーランドにて宇宙酔い対策をする小笠原たちはイッツアスモールワールドを楽しんでいた。JAAにグチをこぼす4人の横で、不意に嘔吐するみよちゃんの口から発せられた「できちゃったみたい」の声。あせる小笠原、コングラッチュレーションを連発するサラムンド、ゲロを始末するグーフィー。
太陽フレアの大爆発予想時刻まであと6時間50分。はたして彼らは間に合うのか?そしてみよちゃんの親権問題は大丈夫なのか?地球の運命やいかに、、、、?

次回「あ、ティータイムの時はチュリトス忘れないでね。」の巻。ご期待下さい。

※1 カエデ
アヤメの妹。つまりこの場所はアヤメの実家である。

※2 GM
ゲームマスターの略。ゲームの不具合やプレイヤー間のトラブルなどに対処してくれる、ゲーム提供者側のスタッフで、チャットを使ってリアルタイムに対応してくれたり、実際にGM用のキャラクターを操ってユーザーの前に現れて対応してくれたりする。オンラインゲームでは不可欠な存在。

Copyright (C) 2003 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送