日々つれづれ
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016 懇望サポートジョブ(1) |
ヴァナディールに降り立った冒険者達は皆、レベル18の時にひとつの大きな選択をせまられる。サポートジョブの選択である。メインの職業とは別の職業をサポートと言う形で選択でき、これによってサポートの職業の能力を付加させた冒険者になれるわけだ。 例えば戦士に白魔道師のサポートを付けることによって白魔法の使える戦士になれたりモンクに戦士のサポートを付けることで挑発のアビリティが使えるモンクになれたりするわけである。 このサポートジョブ能力を入手するため、冒険者達はレベルが18になるとサポートジョブ入手のためのクエストをこぞって受けるようになる。もちろんチョップくんも然りである。 チョップくんはそれまでいたサンドリア王国からバルクルム砂丘を抜け、セルビナを訪れた。もちろんサポートジョブクエストを受けるためだ。 |
初めて訪れた町セルビナは砂丘のなかにポツンと存在する小さな町だった。それまでのバストゥークやサンドリアとは全く違った趣を持っていた。どこか時間の流れに取り残された感のある牧歌的な港町だった。
とりあえずチョップくんは町の中を歩き回り目的のクエストを受けられる場所を探した。 |
チョ:「うおおお!干物だ干物。食いてぇ〜っ!」
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セルビナは本当に小さく、町全体を見て回るのにそれほど時間を必要とはしなかった。 |
チョ:「おおおおお!船だ!こに乗れば別の大陸に行けるんデスね?」
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チョップくんは町の隅の海岸で海を見つめる老人をみつけた。どこか話しかけづらい雰囲気を漂わせている老人であったがチョップくんは声をかけてみた。 |
チョ:「あの〜、サポートジョブの取得クエストについて何かご存じないですか?」 老人:「ふむ。そなたには資格があるようじゃな。よろしい。ワシが教えてしんぜよう。」 チョ:「え?あなたが?」 老人:「いかにも。ワシがサポートジョブ取得のための課題を出しているイサシオじゃ。そなたはサポートジョブを取得したいのかな?」 チョ:「はい。早くサポートジョブを取得して一人前の冒険者になりたいんです。」 老人:「よろしい。ではこれから課題を与えよう。もしサポートジョブ取得を希望するのであればこれから挙げる3つのアイテムを入手し、再びワシの元を訪れるがいい。」 よ〜し、いよいよである。ヴァナディールの冒険者が皆通っていく道である。どんな課題だろうとクリアしてみせる。チョップくんは老人の次の言葉を待った。 |
老人:「では3つのアイテムを言うぞ。心して聞き、決してわすれぬようにな。」 チョ:「はい、お願いします!」 老人:「うむ。ひとつめ。バストゥークミスリル銃士隊のアヤメちゃんの日記。」 チョ:「え?」 老人:「ふたつめ。ラテーヌ高原のチョコボ乗り場にいるエルヴァーンちゃんの髪の毛。」 チョ:「え?髪の毛?」 老人:「みっつめ。サンドリア革工ギルドの2階にいるミスラたんのセクシーショット。いいか?これら3つを集めてこい!」 |
チョ:「あのぅ、サポートジョブ取得するのにそんなアイテムが必要なん」 老人:「馬鹿者!今までサポートジョブを取得した先人たちは皆きちんと集めてきたぞ!」 チョ:「う〜ん、、、、日記に髪の毛にセクシーショット。むうう、、、、そうなのか、、、集めてきたらちゃんとサポートジョブお願いしますよ?」 老人:「くどいぞ、無駄口をたたかずにさっさと出発せんか!」 |
チョ:「分かりましたよ、行ってきます!そんじゃ〜。」
老人:「ふふふ、、、、馬鹿が、、、、、、。」 |
サポートジョブ取得への道が今開かれた。チョップくんはセルビナを背にし、危険な砂丘へと飛び出した。目指すはバストゥーク。よもやこんな形で故郷に戻る事になろうとは。 辺りのゴブリンにからまれないよう注意しながらチョップくんは砂丘を走った。 |
チョ:「やっぱりサポジョブ取るのって大変なんだなぁ〜。でもガンバルぞ〜!」
ドスドスとガルカが砂丘を駆ける。サポートジョブ取得の道のりはまだまだ長い。 |
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