翌日、朝９時起床。身支度を整えるのももどかしく、９時３０分には自宅を出発。このペースならば家電量販店の開店と同時にＰＳ２を購入し、１１時前には帰宅、余裕を見て２時間のセッティング時間をもうけ、１時にはセッティング完了、とりあえず昼食のため一息いれ、ゲームをしながらでも食えるような晩飯とたっぷりの飲み物をコンビニで買い込み、２時からはＦＦの世界に没頭だな、と、本日のスケジュールを組み立てる。ビバゲーム生活。一人暮らしでよかった。などと妄想にふけっているうちに家電量販店に到着。夏休み中でヒマをもてあましている小学生を尻目にそそくさとＰＳ２本体（もちろんネットに接続するためのＢＢユニット付きのモデル）とＦＦ11のソフトを購入。ポイントカードにたまっていたポイントでメモリーカードもゲット。おっと忘れるところだ。この手のゲームには必須であろうキーボードを買っていないではないか。ファンタシースターオンラインの時はコレで痛い目に遭ったんだ！辺りを見回すとすぐ目に飛び込んできましたよ。「ＦＦ11対応！ＵＳＢキーボード！」の文字。モチ即買い。完璧だ。パーフェクトだ。なんと素晴らしい休日の始まりなんだろう。これだけそろえばもうココに用は無い。グッバイ電気屋、あばよ小学生。大きな荷物を抱え急いで帰路に着く。もちろん帰る電車内でソッコーＦＦ11のパッケージを破っている俺。プレイオンラインプレイングマニュアルなるものに目を落とす。ふむふむ。回線の接続に課金の方法とな？まかせろってんだ。言っちゃあなんだがこういったハードの扱いは得意な方である。なになに？ＦＦ11の世界は「ヴァナディール」というのか。ミッション？リンクシェル？コンクエスト？リージョン？う〜む？まあこういったゲーム内の決まりごとは実際にゲームを体験しながら覚えたほうが早いよな。と自己問答。しているうちに自宅に到着。これから巻き起こる大騒動など知るよしもなく、ホクホク顔でＰＳ２を箱から取り出す俺であった。

ＰＳ２本体にコントローラー、キーボード、電源ケーブルを接続。ＡＤＳＬ回線もハブから引っ張ってきた。テレビモニターにＡＶケーブルを接続。ここまでかかった時間は１５分程。なんて手際が良いんだろう。自分の楽しみのためならば決して手を抜かず最大限の努力をするその姿にうっとりである。いよいよである。俺は期待を胸いっぱいに抱きながらＰＳ２のスイッチを入れた、、、、、、。すると画面にはＢＢユニットのソフトウエアのインストールを促すメッセージが。そうか。まだこのＰＳ２は今日買ったばかりだから頭がからっぽなんだ。思いもしなかった手間である。でもしかたがない。これをやらない事には始まらないのだ。俺はそれまでの１００％笑顔を８０％位にダウンさせつＢＢユニットソフトウエアのインストールを開始した。ＣＤトレイがディスクを飲み込みロード開始である。おお、始まった始まった。ふと画面に目をやるとそこには「この作業には１時間程時間を要する場合があります」の文字が。ナニィ〜！？頼むぜラララプレイステーション！しかたなくこの時間を使って昼食を済ます俺。必要以上にゆっくりと食い、食後のコーヒーまで飲んでみたりする。メシを食い終えテレビの前に戻ると「残りあと３分」の表記。そのまま画面を見つめ、インストールが終了した事を確認＆再起動。ここからがやっと予定していたステップである。笑顔率６０％にて、今度はプレイオンラインのソフトウエアのインストールである。これがインストールできればやっとネットへ接続するためのステップに移行できる。このインストールは１０分程で終了。再起動させると、、、、出ました！「Welcome to Playonline」の文字。笑顔率８０％に戻しつつインターネット設定を開始。チョロイチョロイ。いくつかの項目を選択し、「セットアップボタン」をプッシュ！どうだ！まいったか！、、、、、いったんブラックアウトする画面。その後画面に現れた文字は「ソフトウェアをインストールします」というもの。ウェエ〜！？なんだよソレ！？インストール今やったじゃん！？とよ〜く画面を見ると「プレイオンラインビューアーをインストールします」と。ああ、オンライン用のブラウザ的なモノが必要なのね？くそ〜。笑顔率は５０％である。さっきからタバコの量が異常に増えている。消しては着け着けては消しの連続、すさまじいチェーンスモーク。かなりのストレスだ。ふと脳裏に「もうやめちゃおうかな？」という感覚がよぎる。俺はヴァナディールとやらに行けるのだろうか？駄目だ駄目だ。ここで弱気になってはいけない。こんなモノはイキオイで一気にやってしまわなければ、、、、。気を取り直してビューアーのインストールを開始。所要時間４０分にてインストール終了。時計に目をやるともう１時３０分近くになっている。しかしである、もうここまでくれば後はＦＦ11のソフトをインストールすればいいだけではないか。半ば自己暗示に近い形で無理矢理能動状態を作りつつ、今度はＦＦ11をインストール。よ〜し、あと３０分程すれば俺のヴァナライフがはじまちゃうぞ〜。最終工程終了を待つ間、もう一度ＦＦ11のマニュアルに目を通しておく。ふ〜ん、競売にバザーか。お金稼ぎに長けたプレイヤーとかいるんだろうなぁ。なんて思っているとできましたー！インストール完了です！うははははは。どうよ！？俺ちゃんやっぱりスゴイわ。と再度自画自賛モード。ＰＳ２を再起動します。立ち上がり、プレイオンラインビューアーが起動。先程自分で設定したパスワードを入力。そして接続ボタンを押すと、、、、、、やりました！ネットワーク確立。回線が繋がりました。そのまま流れでゲームコンテンツからＦＦ11を選択。く〜っ、やっとＦＦ11の世界の中にはいれるぞ〜。わ〜い。
次の瞬間、俺の目に飛び込んできたのは、、、、、、、。

バージョンアップだぁ？くきぇぇぇ〜〜っ！頭に来てデジカメでブラウン管直撮りしちゃったよ。（笑）もういいかげんんいしてくれ〜！笑顔率１０％。消滅寸前。風前の灯火。納得はいかないものの、考えてみれば当然なのです。俺が買ったＦＦ11のパッケージは「ジラートの幻影」という拡張ディスクが発売された時の物だと予想できます。という事は、それは４月に出荷されたパッケージになるのです。で、このインストール作業を行っているのが８月。その４ヶ月の間にＦＦ11は何度もバージョンアップを行っているのです。その４ヶ月分の修正データを俺のＰＳ２のハードディスクに落とし込まないといけないわけです。あまりの予想外の出来事にすっかり見落としていましたがよ〜く見てください。

で、結局このダウンロードが最終ステップでこの後やっとこさＦＦ11は立ち上がり、俺もヴァナディールに降り立つ事ができたのですが、ぜんぜん「冒険しようゼ！」っていう感じじゃなくなっちゃってるんですよ。どっちかっつうと「早く休もうゼ！」というテンション。もう疲労感が体全体をくまなくおおっているわけです。そんなわけでチョップくんがこの日できたことはただひとつ、下の１枚のＳＳ（※４）を撮る事だけでした。

以上、俺のＦＦ11の初日でした。これからＦＦ11を始めようとしている人に俺からのアドバイス。「接続＆インストール作業はくれぐれもたっぷり時間のある時にやるべきです！」。なんだかんだで６時間近くかかっちゃってました。もうぐったり。

※２，チョップくん
実際にオンライン上で使っているキャラ名はこの名前ではない。詳しくはこのサイトの注意書きを参照のこと。

※３，ペン３の５５０
ペンティアム３プロセッサー５５０MHzのこと。２００３年８月という時期を考えると型遅れもいいところ。

※４，ＳＳ
スクリーンショットの略。ゲーム中の画面を１枚のＪＰＧ画像として保存できる。チャットの文字やウインドウの開いた状態でＳＳが撮れないのは残念なところ。